「太陽光発電は災害時にも使えるの?」
「災害時以外にも導入するメリットはある?」
昨今では地震や台風などの自然災害が増え、停電への備えがますます重要になっています。そのため、太陽光発電の設備を導入する方が増えているのです。
ただ、災害時の備えと言っても、いまいちピンと来ない方もいるでしょう。
そんな方に向けて、この記事では、太陽光発電が災害時にどのような強みを発揮してくれるのか、詳しく解説します。また、導入費用や導入するメリット・デメリットも徹底解剖!どこよりも丁寧にお伝えします。
記事を読み終えたころには、太陽光発電を導入するかどうかバッチリ判断できるはずです。災害時にも安心して暮らせるマイホームを、具体的にイメージしていきましょう。
目次
【災害時も安心】そもそも太陽光発電ってどんなもの?
災害時に大きな強みを発揮する太陽光発電ですが、そもそも太陽光発電とは何なのでしょうか。
太陽光発電の特徴や仕組みを知っておくと、導入時の良い判断材料になります。
特徴とメリット・デメリットなどを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
太陽光発電の特徴と仕組み
太陽光発電は、太陽の光を利用して電気を生成するエネルギーの変換システムです。光が電池に当たることで電気が発生し、家庭や施設で利用することができます。
太陽光発電は二酸化炭素の排出量が少ないうえに、太陽の光をほぼ無限に利用できるため、地球温暖化の防止に寄与する持続可能なエネルギー源として注目されています。
一般的な住宅用太陽光発電システムでは、平均して年間3,000kwもの電力を生産できます。一世帯の平均的な電力消費量は年間6,000kwと言われ、およそ50%もの電力を賄うことができるのです。
太陽光発電は、長期的な視点で見ても経済的かつ環境にやさしいエネルギーシステムと言えるでしょう。
太陽光発電のメリットとデメリット
非常にエコで経済的な太陽光発電ですが、無論、メリットとデメリットがあります。
- メリット
- 環境にやさしく、経済的
- 災害時にも利用可能
- 電力費を節約できる
- デメリット
- 天候に左右される
- 導入費が高い
太陽光発電は「導入すれば良い」というものではありません。せっかく高い費用をかけて導入しても、日照量が少ない地域では十分に効果を発揮できない場合もあるのです。
とはいえ、太陽光発電の長期的なメリットや強みを考えると、導入する価値は十分にあります。導入すれば停電時にも電力を確保できるため、より安心で快適な生活を実現することができるでしょう。
「災害なんて滅多に起きないし、多少電気が繋がらなくても大丈夫では?」
と思った方は、次に解説する「災害時に活かせる太陽光発電の強み」をご覧になってみてください。電力の重要性がお分かりいただけるはずです。
太陽光発電の強みは災害時に最も発揮される
環境に優しく経済的な太陽光発電ですが、災害時にはどんな強みを発揮してくれるのでしょうか。
太陽光発電の強みを知っておけば、多少コストがかかっても導入する価値があることが分かります。
太陽光発電が災害時に発揮できる強みを3つ解説しますので、参考にしてみてください。
冷蔵庫や照明など生活に必要な電力を補える
太陽光発電があれば、冷蔵庫や照明など、生活に必要な電力を確保できます。
普段何気なく使っていますが、私たちの身の回りには、実に多くの電化製品があります。
- 冷蔵庫
- 照明
- テレビ
- ポット
- 充電器
- ルーター
- エアコン
どれも生活を支える重要なものばかりです。これらが停電で1週間使えなくなったとしたら、どうでしょうか。夏場や冬場であれば、エアコンが使えなくなり、食品の保管もできなくなります。これが続くと、かなりの不便さを感じることでしょう。
太陽光発電があれば、そのような心配はありません。日中に生産したエネルギーを蓄電池に蓄えておけば、夜間や曇りの日でも電化製品を使うことができるのです。
太陽光発電における災害時最大の強みは「普段通りに近い生活ができる」ということでしょう。
携帯電話やラジオなどの連絡手段を確保できる
太陽光発電を導入しておくと、携帯電話やラジオなどの通信手段を常時使うことができます。
災害時に重要になるのが「情報」です。安否確認や災害の状況を確認するには、携帯電話・ラジオ・テレビなどの通信機器に頼らざるを得ません。
そんな時、太陽光発電があれば、充電や通電を常時行うことができ、情報を随時集めることができます。救援が必要な際に、支援を求めることも可能です。
このように、太陽光発電の導入は、災害時に持続的に情報を収集できるだけでなく、自身や周囲の生存確率を高めることにも繋がります。
蓄電池と組み合わせると有効的に活用できる
太陽光発電は、蓄電池と組み合わせることで効果的に活用できます。
実は、太陽光発電は蓄電池がないと夜間に使えません。また、曇りや雨の日は発電量が落ちるので、太陽光だけでは電力を賄えない場合があるのです。
そんな時、余剰電力を蓄電池に集めておけば、必要な時にすぐ利用することができます。特に夜間は照明や充電などが必要なため、停電時でも安定して電気を使うことが出来るでしょう。
蓄電池無しでも太陽光発電を設置することはできますが、併用することで、非常時にも大きな力を発揮してくれます。蓄電池なしと蓄電池ありの2パターンで見積もりを取り、比較しながら検討すると良いでしょう。
災害時だけじゃない!太陽光発電が持つその他の強み
太陽光発電は、災害時以外でも様々なメリットをもたらしてくれます。
導入にコストはかかりますが、次のメリットを知っておけば、導入コスト以上に価値があることが分かるはずです。
ここでは太陽光発電が日常生活にもたらすメリットについて、3つ解説します。導入前に参考にしてみてくださいね。
日常生活の電力を削減できる
1番大きな魅力は、日常生活での電力消費量を減らし、電気代を抑えてくれることです。
会社によっては、余った電気を売電することができるため、使い方によってはほとんど電気代がかからない…なんていうケースもあり得るでしょう。
お住まいの地域や使うシステムによって異なりますが、一般的な住宅地で太陽光発電を使用した場合、年間で5万円前後、電気代を削減可能です。
ちなみに、季節ごとに発電量が変わります。季節ごとに削減できる電気代を表すと、次のようになります。
季節 | 削減できる電気代 |
春 | 10,000~12,000円 |
夏 | 13,000~15,000円 |
秋 | 10,000~12,000円 |
冬 | 5,000~7,000円 |
太陽光発電は気候や立地に大きく左右されるため、上記は参考程度に留めておきましょう。
日当たりがよく、電気を頻繁に使う家庭であれば、太陽光発電を導入することで、かなりコスパが高まります。
電気代高騰の影響を受けにくい
太陽光発電を導入することで、電気代高騰の影響を受けにくくなります。
2024年現在、1kwh当たりの平均的な電気代は、2014年に比べて2倍以上もの値段(2024年現在は31円/kwh)になっています。この値段は、管轄する電気会社や情勢・国の方針などによって大きく異なることについて留意しておきましょう。
そんな時、自家発電である太陽光発電があれば、発電した分はなんと「タダ」。いくら電気代が高騰しても、自家発電した分については、全く影響を受けることなく使用できるのです。
2050年には燃料不足により、更に電気代が高騰すると言われています。災害だけではなく、将来の備えとしても太陽光発電は導入検討の余地があるのです。
断熱効果を得られる
ソーラーパネルを設置すると、わずかですが断熱効果を得られます。
夏場は屋根に当たる直射日光を遮ることができ、冬場は熱が逃げるのを防ぐことができるからです。ソーラーパネルによる断熱効果と電気代削減率は次のとおりです。
季節 | 屋根の温度 | 電気代削減率 |
夏 | 平均して約10度低くなる | 5% |
冬 | 平均して約5度高くなる | 3% |
夏場であれば、従来よりも屋根の温度が下がり、室内が涼しくなります。冷房などで月間の電気代が本来10,000円かかるところ、ソーラーパネルの断熱効果で9,500円になるということですね。
わずかな差ではありますが、年間にするとソーラーパネルの断熱効果だけで6,000円も削減できる計算になります。立地や屋根材によって、削減率は大きく変わりますので、その点だけ留意しておきましょう。
太陽光発電の費用相場や導入方法は?
太陽光発電の特徴や強みが分かったところで、気になるのが導入費用や方法ですよね。
せっかく太陽光発電を導入しても、マイホームに合わないシステムではコスパが悪くなってしまう可能性もあります。
最後に、導入費用の相場や業者の選定方法などについて解説しますので、参考にしてください。
太陽光発電の設置する場合の費用相場は80~140万円
一般家庭で太陽光発電を設置する際の費用相場は、80~140万円とされています。
この費用相場は、設置容量やシステムの種類、設置場所などの条件によって変動しますので、見積もりをいくつか取り、適切な価格を見極めましょう。経済産業省のデータによると、2023年の設置費用は1kWあたり平均28.8万円となっています。
一般的な住宅用の太陽光発電システムの容量は3〜5kWです。3kWのシステムの場合、設置費用は約86.4万円、5kWのシステムの場合は約144万円ですが、メーカーや施工業者によっても費用が変化します。
太陽光発電の設置は初期投資の高さがネックですが、長期的に見ると、電気代の節約や売電収入などの大きなメリットがあります。費用対効果を考慮しながら、最適なシステムを選んでいきましょう。
最適な設置場所
太陽光発電は、南向きの屋根や地面に設置するのが最適です。
太陽光発電は日照量に大きく依存するため、設置場所の選定は慎重に行う必要があります。当初は日当たりが良くても、マンションなどが建ち、日当たりが悪くなってしまう場合もあるからです。
建物には「日影規制」と呼ばれる、日照量の規制がありますが、2024年現在では、ソーラーパネルに対する日影規制は行われていません。つまり、後からマンションが建って発電量が減っても、訴える術がないのです。
「せっかく太陽光発電を取り入れたのに…」
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施工業者の選び方
最適な太陽光発電システムを導入するには、質の良い施工業者を選ぶことがカギになります。実績や保証内容を十分に確認し、信頼性を確かめてから選びましょう。
施工業者を選ぶ際に確認したいのは、次の通りです。
- 創業年数・実績
- 口コミ
- アフターフォロー
- 資格・認定
- 保証
太陽光発電は安い買い物ではありませんから、多くの方が「安い」施工業者を選ぶ傾向にあります。安いということは、質の悪い素材を使っていたり、手抜きをしていたりするので、結局トラブルが起きてコスパが悪くなってしまう可能性があるのです。
そうならないためにも、上記のポイントをしっかり確認し、価格のみによらず総合的に判断していきましょう。
迷った場合は、多少高くても大手を選ぶのが安心です。アフターフォローや保証も充実しており、安心して導入することができます。
【まとめ】太陽光発電は平時や災害時に大活躍する
これまで、太陽光発電の特徴や災害時に発揮する強みについて解説してきました。まとめると次のようになります。
- 太陽光発電は導入コストが高いが、長期的に見るとコスパが高い
- 災害時にも使えるため、普段通りに近い暮らしができる
- 平時でも電気代削減などの大きなメリットがある
太陽光発電は導入コストが高いものの、電気代や二酸化炭素排出量の削減など、様々なメリットがあります。
ただ、設置場所やシステムを間違えると、コスパが一気に下がってしまう可能性も…。せっかくマイホームを建てるのに、太陽光発電があまり役に立たないのでは、がっかりしてしまいますよね。
「でも、調べてもよく分からないしな…」
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