新築・子供部屋は本当に必要?子供部屋の間取りやレイアウトの決め方を解説

「子供部屋って本当に作るべき?」「部屋の広さや間取りが決められない」

このように新築時に子供部屋について悩む方は多いことでしょう。

まだ子供がいない家庭も将来を見据えて子供部屋を作るケースが多いです。

想像だけでは子供部屋の間取りなどを決めるのは、どうしても難しく感じてしまいます。

本記事は、これから新築を建てようとしている方に向けた記事です。

子供部屋の必要性や使い方、間取りのアイディアを分かりやすく紹介します。

家族にとって快適な住まいになるように、失敗しない家づくりを目指しましょう。

 

 

子供部屋は本当に必要?

まず本当に子供部屋はあったほうがいいのかを考えてみましょう。

子供部屋が必要な期間は、小学校高学年から高校卒業までの約8年間ほどです。

長い生活の中のたった8年しか子供部屋を使わないため、部屋を作るのはもったいないと感じる方もいることでしょう。

基本的に子供部屋は、「勉強する」「寝る」ための場所と考えることが多いです。

しかし最近では、「勉強するためだけの部屋」と「寝るためだけの部屋」として部屋を分けるケースも出てきました。

部屋を分けることで、子供が増えても部屋が足りないといった問題が生じなくなるからです。

このように子供部屋の用途を考えることで必要性や、部屋数を決める判断材料になるでしょう。

子供部屋がある場合とない場合でどのようなメリットがあるのかを以下で解説します。

 

子供部屋がある場合

個室やプレイルームなどの子供部屋がある場合のメリットは以下の通りです。

・プライバシーが守られる
将来は趣味部屋などに使える
リビングなどをきれいに保てる

下記で詳しく解説します。

 

プライバシーが守られる

子供部屋があると1人になれる時間が確保できます。

小さいうちはリビングで過ごすことが多くても、成長すると自分の部屋が必要に感じる時がくるかもしれません。

友達と電話したい時や、勉強に集中したい時など、1人になることでプライバシーを得ることができます。

また、1人になれる場所があることで精神的自立にもつながるため個室がおすすめです。

共有した部屋は完全にはシャットアウトできないため、子供でもストレスを感じる場合があるでしょう。

 

将来は趣味部屋などに使える

子供部屋を使っている期間は意外と短く、子供は成長すると巣立っていくものです。

例えば、使われなくなった部屋は親の書斎や趣味の部屋などに使うことができます。

また、将来的に孫ができたときにプレイルームとして利用したり寝泊りできるようにも出来るため、工夫次第で子供部屋は長く使えることでしょう。

2階に子供部屋があった場合、親が年を取ると階段を登って行くのは大変になります。

将来、空き部屋は親が使うことを考えて、あえて1階に子供部屋を作るのも選択肢の1つです。

 

リビングなどをきれいに保てる

子供部屋はいつの間にか物で溢れかえります。

おもちゃや学校で作った工作、中学生になると部活の荷物で部屋はごちゃごちゃに。

子供部屋があることで荷物は部屋に収納するため、リビングはきれいに保つことができるでしょう。

また子供部屋のクローゼットは広めに作ることをおすすめします。

収納力の高いクローゼットで子供部屋もすっきりさせましょう。

 

子供部屋がない場合

子供部屋を作っておらず、リビングが居場所になっている場合のメリットは以下の通りです。

・家族との時間が十分に作れる
子供の行動が管理できる
別の間取りにスペースを割くことができる

下記で詳しく解説します。

 

家族との時間が十分に作れる

子供部屋がないと、リビングに基本いることになるため家族と過ごす時間が必然的に増えます。

子供の宿題なども一緒に確認したりと、近くで見守ることができるでしょう。

わざわざ子供部屋を作らなくてもいいと感じている家庭は増えてきているようです。

家族とのコミュニケーションを大切にしたい方は、リビングに共有スペースなどを設置して勉強できる環境を作ってあげるのもいいでしょう。

 

子供の行動が管理できる

リビングなどで一緒に過ごすことで、子供の行動がすぐに確認できて安心するメリットがあります。

子供部屋があると、部屋から出てこなかったり、いつのまにか出かけていたりとさまざまな行動で親は心配することでしょう。

外から帰ってきてもリビングに戻ってくるため、安全に行動管理ができます。

 

別の間取りにスペースを割くことができる

子供部屋を作らない分、別の部屋を作ったり部屋を広くすることが可能です。

子供は成長するにつれて物が増えるため、大容量のクローゼットを設置するのもいいでしょう。

また子供が小さいうちは空き部屋にしておいて、成長したら個室として利用する方法もあります。

 

子供部屋の広さや数の目安

子供部屋の平均的な広さは4.5畳〜6畳です。

4.5畳だと少し狭いと感じるサイズですが、部屋のレイアウト次第では十分に快適に過ごすことができます。

たとえば、ベッドや学習机の様に大きな家具は置かず、ロータイプベットや造作デスクで空間をうまく使うことで広く見せることが可能です。

6畳ほどの広さだと、学習机とベッド、タンスなどを置いても余裕があります。

中学生や高校生になると集中して勉強をしたい時期がくることでしょう。

部屋にこもって作業したい時は6畳がベストな広さといえます。

また、子供部屋の数は2部屋が一般的です。

子供が多い家庭では一人一つの子供部屋を用意するのは大変かと思います。

そこでひとつは寝室にして、もうひとつはプレイルームとして使うケースがおすすめです。

いずれにしても、子供の年齢や性別によって部屋の用途は変わっていきます。

子供が大きくなって一人部屋が必要になれば与えて、他の子供達は共同で使うようにしたりと柔軟に対応していきましょう。

 

子供部屋の間取りレイアウトアイディア

子供部屋の間取りやレイアウトは、家庭それぞれに合った形があります。

年齢や子供の人数によって間取りは大きく変わるため、具体的にどのように子供部屋を用意したらいいのか想像しにくいと感じる方が多いです。

以下のアイディアを参考に家庭にあった部屋作りをしましょう。

・大きなスペースを使う
ロフトで空間を有効活用する
手入れのしやすい壁紙にする

下記で詳しく解説します。

 

大きなスペースを使う

子供が二人以上いる場合は、広めの部屋を作ることをおすすめします。

子供が小さい頃はプレイルームとして広々と使えて、成長すれば部屋を二つに仕切って個室として使うことが可能です。

将来的に部屋を仕切ることを考えて、クローゼットは二つ用意してあげましょう。

 

ロフトで空間を有効活用する

子供部屋の平均的な広さは4.5畳〜6畳で設計されることが多いです。

机やベッドを置くだけで狭いと感じる方も多いため、ロフトにすることをおすすめします。

ロフトにすることで、高さを有効活用できるため部屋を広く使うことができるでしょう。

また、子供にとって秘密位置のような空間になり、成長したら収納として機能します。

年齢に合わせて使い分けることができる設備です。

 

手入れのしやすい壁紙にする

子供部屋は汚れてもすぐに手入れできるクロス仕上げにすることをおすすめします。

塗り壁や無垢材などは人気がありますが、落書きなどされてしまうと落とすのが難しい素材です。

クロスなら専用の洗剤で簡単に汚れを落とすことができます。

また好きな色のクロスを張ることで子供にとってもお気に入りの部屋になることでしょう。

ただし、成長した子供が嫌にならないような落ち着いた色味のクロスを選ぶことをおすすめします。

 

子供部屋以外の間取りアイディア

子供部屋が狭かったり、子供部屋がない家には子供も快適に生活ができるようなスペースが必要になります。

子供部屋以外で使える、間取りのアイディアは以下の通りです。

・家族で使える共有デスクを取り入れる
ファミリーライブラリーで収納力を高める
家族共有の大容量クローゼットを使う

下記で詳しく解説します。

 

家族で使える共有デスクを取り入れる

勉強する机を置く部屋がない場合は、家族みんなが使える共有デスクを設置するといいでしょう。

たとえば、リビングに造作したカウンターを置くだけでみんなが使える共有デスクの完成です。

姿が見える空間であれば、子供の宿題などを家事をしながら見守ることができます。

 

ファミリーライブラリーで収納力を高める

ファミリーライブラリーとは、その名の通り家族の図書館です。

主に、リビングなどに本棚を設置して勉強や読書、ワークスペースとして利用します。

ファミリーライブラリーは、収納力も高く子供の本などもまとめて整理することが可能です。

また本が身近にあることで自然と読書が好きになることもあるでしょう。

 

家族共有の大容量クローゼットを使う

子供部屋の収納が足りない時は、家族みんなで使える広いクローゼットがおすすめです。

子供は年齢を重ねるたびに荷物の量が増えていきます。

子供部屋のクローゼットは一般的なサイズだと足りなくなってしまうことがあるかも知れません。

大容量のクローゼットであれば、子供の工作や部活のバッグなどもまとめてしまうことができるため、部屋がすっきりと片付きます。

入りきらなかったり、子供部屋がない家庭では家族共有のクローゼットを使いましょう。

 

子供部屋の失敗例

子供部屋を作ったけど失敗したと感じるケースは少なくありません。

家を建てて後悔しないように、実際の失敗例を見ていきましょう。

・部屋を半分に仕切ったが音漏れが気になる
クローゼットのサイズが小さかった
部屋の広さが違うため奪い合いになる

下記で詳しく解説します。

 

部屋を半分に仕切ったが音漏れが気になる

2人以上の子供がいる場合、将来共有して使えるように広い部屋にする間取りが人気です。

子供が成長したら半分に仕切ろうと考えている親が多いですが、子供達は意外と不満を持つ子が多くいます。

なぜなら半分に仕切っても、音漏れが気になりプライベートが守れないからです。

子供は成長すると勉強や友達との電話など、一人になりたいと感じ始める時期がきます。

薄い板での仕切りや、カーテンだけで仕切ると視線は防げても音は遮断できません。

本棚や机など、高さのあるものでなるべく仕切りを厚くするといいでしょう。

また、業者に頼むと20万円以上と費用がかかるため仕切り方は事前に決めておく必要があります。

 

クローゼットのサイズが小さかった

収納のサイズは、家を建てる上でしっかり想像することが大切です。

特に子供部屋は、たくさんの物で溢れています。

幼い頃はおもちゃなどが多く、小学生にもなると学校の工作を持ち帰ってくることもあるでしょう。

中学生以上になると部活が始まり、部活道具なども毎日持ち帰ってきます。

子供部屋の平均的なクローゼットは衣類を入れるためのもので、あまり大きなものではありません。

そのため、成長するにつれて収納場所がないといった問題が起きます。

たくさんの収納が叶うように、大きめのサイズやウォークインクローゼットにするのがおすすめです。

また、前述したように家族共有のクローゼットにすることでさらにすっきりとまとめることができるでしょう。

 

部屋の広さが違うため奪い合いになる

基本的に子供部屋は2部屋を用意する家庭が多く、それぞれ部屋の広さが違う場合があります。

幼い頃はよく分からなくても、成長してくると2人以上子供がいる家庭では部屋の取り合いになることが考えられるでしょう。

部屋のサイズが違うなら、「寝る部屋」「遊ぶ部屋」というように部屋によって用途を分けることもおすすめです。

とはいえ、子供でも一人の空間がほしいと思うときもあるかと思います。

部屋のサイズの兄弟喧嘩は特に多い失敗例です。

なるべく子供たちの希望に添えられるように検討しましょう。

 

まとめ

まとめ

子供部屋を作るか作らないかは、子供の人数や性別、年齢などで決めていくことが必要です。

子供たちの快適な暮らしや巣立った後の利用方法などをしっかり想像して、家族が後悔しない家づくりをしましょう。

 

 

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