鬼門ってなに?気にするポイントは?
鬼門、裏鬼門ってなに?
鬼門とは北東の方角を指します。起源としては中国の説話と言われており、地形などが関係して「鬼の出入りする方角」を意味しております。鬼が邪気としてとらえられ、よからぬ邦楽となっております。
その後、日本にも伝わり、陰陽道や神道の影響から、丑寅不吉な方角としてとらえられるようになりました。
平安京の鬼門には比叡山延暦寺が建立されたり、幕府や都などでもお寺を建てることで、鬼門除けを行ってきました。
鬼門と対となって言われる、「裏鬼門」とは、鬼門の反対の方向(南西)となり、陰陽道では、不安定なはざまと言われ、こちらも不吉な方角と言われております。
鬼門の場所って?
では、避けるべき鬼門の方向とはどこでしょうか。
鬼門の方向は家の中心から、丑寅(うしとら)未申(ひつじさる)を指します。
みなさん「どこ?」ってなりますよね。以下ご説明させていただきます。
・家の中心
家の張りや欠けを意識して、角と角を結んで、交わった場所が家の中心となります。
(諸説ありますので、あくまで一例としてお考え下さい)
・鬼門・裏鬼門の方向
12干支を時計に見立てて方角を当てはめていきます。そうすると、丑から寅、未から申の45度が鬼門・裏鬼門の方向となります。
これで、鬼門と裏鬼門の概要がお分かりいただけたかと思います。それでは、住まいに対してどうしていけばいいか、お話しさせていただきます。
間取りで気にするポイント
それでは、鬼門を避けた方がいいと言われている、3つのポイントをご説明します。「鬼門や裏鬼門の方角に賛美を設けず」と言われています。
1. 玄関 ここにはエクステリアの門扉も含まれます
2. キッチン
3. トイレ・浴室・洗面など水廻りの設備
この3つを鬼門・裏鬼門に設けてしまうと・・・
親族間の人間関係や子宝に恵まれない、や、体調を崩しやすくなる。
などを言われております。
ただ、土地の方角や近隣の建物の状況から、鬼門や裏鬼門にどうしても上記の3点が必要になることもあるかと思います。
その時はどうすればいいのか、こちらもこのあと解説したいともいます。
鬼門と生活の関係
これまで、古くからの由来のお話をしてきましたが、実は、冷蔵庫や換気扇などがない時代の快適な生活をするための知恵が活かされているといえます。
例えば
鬼門に・・・
玄関を配置すると夏は朝から強い日差しが入り、冬は冷たい北風が入り込んできます。
トイレなども陽当りが悪くジメジメしてしまったり
浴室などは、陽当り風通しが悪いためカビが発生したり、冷え込んでしまいます。
裏鬼門に・・・
キッチンを配置すると紫外線の強い西陽が食品を腐らせてしまいます。
門扉があると来客者の出入りに強い陽ざしを当ててしまいます。
などなど、聞けば「確かに!」と思える内容かと思います。
鬼門に重なったときの対処法
碁盤の目に建築する場合は、方角も検討しやすいですが、現代社会では、難しいと思います。
そこで、鬼門や裏鬼門に設備が重なった場合どうしたらいいか!?
5つの対処法と解説をいたします。
前述のように、生活と非常に密接しているため、何より清潔に保つことを心がけてください。また、注意点としましては、「ゴミ箱を置かない」ようにしましょう。
2. 盛り塩でお清め
お清めの塩を方角に置くことでお清めをすることが大事です。お塩には悪いことを寄せ付けない効果があると言われております。
2週間程度で取り替えをし、交換の際、感謝の気持ちを込めて、白い紙で包んだりして捨てるようにしましょう。
3. 水晶や猿の置物を置く
鬼門の反対が未申(ひつじさる)と言われることから、困難や受難が去るといわれております。
また、水晶は悪い気を浄化すると考えられているため、デザインとして飾るのも一つの案です。
4. トゲのある植物を置く
葉にとげがある植物は、鬼が怖がって入ってこないと言われています。ヒイラギは、魔よけになるということで、お庭に植えてみるといいでしょう。
5. 開かない窓にする
鬼門の場所は、なるべく壁がいいと言われております。ただ、建築基準法の採光の兼ね合いもあり、どうしても窓を取らないといけない場合があります。
この5点を覚えていただくと、間取りと鬼門といいお付き合いができると思います!
まとめ
これまで、鬼門の歴史から考え方、対処法とお話してきました。特に都市部では、限られた敷地の中で建築をしていく必要があることも多く、また建築基準法も満たさなければならないため、どうしても、避けることができないこともあるかと思います。
また、鬼門を意識しすぎることで、同線や住み心地に悪い住まいになってしまうと本末転倒です。
対処法を思い出していただくことで、生活がしやすく、邪気を払えるようなすまいを作っていただければ幸いです。
もちろん、間取りの決まっている建売住宅やマンションでも十分に活用してください!!