注文住宅は理想の家を自由に建てることができます。
無限の選択肢から、自分好みの家を「オーダーメイド」で建てるシステムは、自由だからこそ悩む点も多々あります。
結果、完成した注文住宅に後悔してしまうケースも多々見受けられます。
また、そのような声があることを分かっているからこそ、注文住宅をと考える一方で、悩みが尽きない人もいます。
そこで、注文住宅の悩みランキングを紹介。
注文住宅で後悔しないための失敗例も併せて紹介するので、これらを見て、「理想のマイホーム」を目指してみましょう。
目次
注文住宅の悩みランキング10選
注文住宅を建てるにあたって、どのような悩みがあるのかランキング形式で紹介します。
1位:自由すぎて決めることができない
注文住宅の悩みとして多いのがこちらです。
お伝えしたように、注文住宅はすべてが自由です。
細部に至るまで、すべてを自分自身の自由に決めることができます。
そのため、選択肢は無数にあります。
その中から理想の注文住宅を建てるとなれば、多くの選択肢から「一つ」を選ぶことになります。
裏を返せば、選択する一つ以外はすべて諦めなければなりません。
何かを決めるということは、何かを諦めることを意味します。
様々な選択肢の中から一つに絞る・決めることができず、なかなか話が進まない。
このような話は多々聞こえてきます。
そのような悩みも注文住宅だからこその醍醐味ではありますが、決めるのはメーカーではなく依頼者側です。
「理想と現実」を考え、できることとできないことを線引きし、現実の中で考えられる理想の注文住宅を目指しましょう。
2位:予算やローンなど金銭面の悩み
こちらの悩みも多いです。
注文住宅はすべてが自由だとお伝えしましたが、何をするにも金銭が発生します。
お金さえあれば解決できる悩みも多々あることでしょう。
しかし、現実的に予算は限られています。理想全てを叶えていたら、予算はいくらあっても足りません。
予算に関連してローンも悩みとして挙げられることが多いです。どこでローンを組むのが良いのか、そもそもローンの審査に通るのかなどです。
ローンに関しては情報収集が肝です。
金利が僅かに異なるだけで、支払い総額が大きく異なることから、低金利のローンをと考えがちですが、低金利であればあるほどローンの審査は厳しくなります。
さらに、ローンの審査の可否には明確な基準がありません。
過去の事例から自分を当てはめ、審査の結果を推理するしかありません。
この点は施工メーカーや金融機関との話し合いが重要になります。
また、建てた後にお金で悩みを抱えるケースもあります。そのため、予算・資金は余裕を持った計画が肝です。
3位:間取りが決まらない
間取りの悩みもランキングの上位に入ります。
自由だからこそ、どのような間取りにするのかで悩む方は多いです。
「3LDKにしたい」「2LDKで」と、間取りの大枠に関しては決まっているものの、配置で悩むケースもあれば、大枠そのものに悩みを持つケースもあります。
間取りで悩む大きな理由はライフプランです。
子どもがいない段階で注文住宅をと考えた時、子どもの予定で子供部屋の数が変わる点、あるいは子どもがいるとしても、今後子どもを作る予定があるのか、さらにはその後親との同居を見据えているのかなど、ライフプランに関しては分からないことも多いため、間取りの悩みは注文住宅にはつきものです。
なかなか答えが出ないようであれば、後々簡易的に間取りをアレンジできるシステムを採用するのも手です。
4位:夫婦で意見がまとまらない
マイホームの理想は人それぞれです。そのため、夫婦でも意見がまとまっていないケースが珍しくありません。
むしろ夫婦それぞれ譲れない理想を抱えているため、お互い妥協せず、意見が衝突してなかなか話がまとまらないどころか、注文住宅の話そのものがなくなってしまうケースも見受けられます。
夫婦ではあってもそれぞれが理想を持つのは当然です。男女の違いもあれば、ライフスタイル・価値観など夫婦ではあっても異なる点があるのは当然です。
そのため、メーカーに相談する前の段階である程度夫婦で目的を揃えたり、理想について話し合っておきましょう。
「とりあえず相談してみる」では、それぞれが具体的なイメージを持っていないため、情報が増える度に理想を抱き、いずれは衝突する可能性が高まります。
細かい部分での衝突は致し方ないものではありますが、なかなか話がまとまらないようであれば、一旦夫婦でじっくりと話し合った方がよいでしょう。
5位:依頼するメーカーが決まらない
注文住宅を手掛けているメーカーは多々あります。
どのメーカーに依頼するのかもまた、注文住宅における選択肢の一つですが、メーカーの話を聞けば聞くほど興味を持ち、結果的に選択肢が増えてかえって悩みを持つ。
このようなケースも多いです。
手掛けているメーカーによって強みが異なるため、どこが強みなのか、何を得意としているのかを調べて、自分たちの思い描く注文住宅を得意としているメーカーを選びましょう。
他にも施工力やデザイン性、装備、依頼者への接し方など、メーカーによってすべてが異なります。
注文住宅は決して安い買い物ではありません。
さらに、様々な悩みが出てくるものです。その時、親身に寄り添ってくれるメーカーなのか、あるいはあくまでも自分たちのみで考えなければならないのかで、注文住宅の完成度・満足度は異なります。
施工力等も大切ではありますが、自分たちにどれだけ寄り添ってくれるメーカーなのかを判断しましょう。
6位:広さが足りない
注文住宅は「あれもこれも」となりがちです。結果、「土地が狭い」と悩むケースも多いです。
自由ではありますが、あくまでも取得した土地の中での話です。
さらに、土地はすべて建物に充てることはできません。
建蔽率や日照など、建築基準法に照らし合わせて建築しなければなりません。
そのため、「もっと広さがあれば」と思うことも多いです。
広ければ広い程、採用できるものが増えます。狭いために工夫したり、採用するものを取捨選択しなければなりません。
そのため、広さの悩みを持つケースも多いですが、広さは途中で変更できません。また、広さと土地取得費用はある程度比例しています。
それでも広い土地を求めるのであれば、予算を多めに確保するか、あるいは地価の安い所で広い土地を求めるかの二択となります。
7位:理想の土地が見つからない
同じく土地の悩みとして「理想の土地が見つからない」も挙げられます。
注文住宅は土地を既に持っている方が建物だけ検討するケースと、土地の取得から考えるケースがあります。
前者の場合、土地探しは不要ですが後者は土地探しから行わなければなりませんが、お伝えしたように土地の広さは、注文住宅における選択肢を増やす一方で、広ければ広い程、取得費用が高くなります。
また、土地の場所で生活が決まる面もあります。駅までの距離、商業施設の有無等は、土地の場所で決まるものです。
また、後になって「やっぱりあっちの方が良い」とはできません。
一度土地を購入する手続きを始めたら、「キャンセル」ではなく「売却」となります。
そのため、土地は慎重に選ぶ必要があります。
周辺環境はもちろんですが、土地そのものの地盤や災害リスク、街の開発予定等まで踏まえた土地選びが重要です。
8位:担当営業マンとの相性が悪い
施工メーカーの担当営業マンとの相性の悪さに悩んでいる人も多いです。
メーカーそのものはとても魅力的なものの、担当者が頼りない・心許ない、人間性が合わないなど不満を持つケースもあります。
コミュニケーション不足から感じるケースもあれば、コミュニケーションを深めたことで嫌な部分が見えるようになるケースもあります。
担当営業マンに関しては、変更できるケースもあるので変更できるようであれば変えるのも手です。
特にメーカーそのものの商品力に魅力を感じている場合など、メーカーの変更は考えていない場合には、営業マンだけ変えてもらえないのか相談してみましょう。
大手メーカーの場合、支店を変える方法もありますが、小規模なメーカーの場合、営業の変更ができないケースもあります。
果たして肌に合わない営業マンと理想の注文住宅を建てることができるのか、今一度よく考えてみましょう。
9位:時間が確保できない
注文住宅の話を進めるためには、時間を確保しなければなりません。
仕事が忙しい時には、注文住宅の話は後回しにしてしまいがちです。
結果、注文住宅に関する話が進まないだけではなく、夫婦間の仲にまで影響を及ぼす可能性があります。
仕事を優先せざるを得ないのは仕方ない部分ではありますが、時には時間を確保して注文住宅の話を進めなければ、いつまでも注文住宅は完成しません。
契約に至っていない段階の場合、目を付けていた土地を他のお客に購入されてしまうケースもあります。良い条件の土地はまさに奪い合いです。
時間の確保が難しいのであれば、時間を確保できるタイミングまで待ち、余裕を持って注文住宅の話を進めた方が良いでしょう。
注文住宅を建てた後の悩みも!
注文住宅の悩みは建てる前に限ったものではありません。
建てた後、実物を見て悩みを持つケースもあります。
ここではそのような「失敗事例」をいくつか紹介します。
注文住宅を建てた後のよくある悩み:収納
収納に関しての悩みは多いです。
少ない・狭い・使い勝手が悪いなど、悩みの問題は様々です。
収納は生活の利便性に直結します。
一方で、収納もスペースが必要なので、収納を増やせば部屋が狭くなります。
このようなジレンマから収納を少なくした結果、収納で後悔する事例は多いです。
注文住宅を建てた後のよくある悩み:窓の大きさ・位置
家には窓がつきものですが、大きさや位置に悩みを持つケースも多いようです。
設計の段階では数字だけしか見ていない場合に多く、実際に設置された窓を見て「大きい」「バランスが悪い」と悩み始めるケースや、位置や形の悩みもあります。
実際に設置された窓を見なければ分からない部分もありますが、設計の段階で数字だけではなく、実際にどうなるのかをシミュレーションしてもらいましょう。
注文住宅を建てた後のよくある悩み:コンセントが少ない
コンセントの数もまた、生活の利便性に直結する部分です。
コンセントが少ない場合、電気の供給源が少ないことを意味するため、スマートフォンの充電、家電製品の接続など不便を被ることになります。
コンセントの数は多いに越したことはありません。
ただし、多ければよいこともありません。
「使いそうな場所」に設置し、家の利便性向上を目指しましょう。
注文住宅を建てた後のよくある悩み:オプションを無駄にした
決めている段階では必要だと思っていたものの、いざ完成した注文住宅での生活を始めたら不要だった。このようなオプションが多いことに悩んでいる人もいます。
決めている段階は楽しさもあります。自分自身の理想が形となっていくプロセスの段階は、夢・理想を盛り込みがちです。
テンションも高いので、提案されたオプションも採用しがちですが、生活を始めるとめったに使わない不要な物で、無駄にお金をかけただけとなってしまったことで悩みを持つ人もいます。
そのため、オプションの採用は慎重に考えましょう。
オプションを減らすことで注文住宅の予算抑制にも繋がります。